定数とは
変数とは「データの入れ物」の事です。入れ物なので値を書き換えることも出来ます。
一方、入れ物と値とセットで扱った方がいいものが定数です。
定数を使わないと不便なこともあります。
定数を使わないと例えばこういうことになります。
int price = 1000;
double sum = price * 1.1
このプログラムは1000円のものを購入して消費税が10%をかけたものをsumに代入しないと言う意味です。
ところが、この1.1は消費税率が変わった時などに書き換えなければいけません。
1カ所であればいいのですが、複数場所にこの1.1を使用されている場合、消費税を計算している場所全てを見つけ修正することは困難を極めます。
定数を使うとこのようになります。
上のプログラムを修正すると次のようになります。
const double Tax = 1.1;//Taxは定数として宣言された
int price = 1000;
double sum = price * Tax;
定数を使用する場合、型を宣言する前に
を使用します。定数宣言の構文は基本的には変数宣言と同じですが、以下の点で異なります。
- 宣言の際に初期値を省略できない。
- 利用できるのは、数値型、bool、string、nullのみ
- Pascal記法で命名すること。(変数と区別するために、1文字目を大文字にします)
こうしておくことで、消費税率が変わった時にTaxを修正すれば自動的に反映され、コードを書いた人以外にもわかりやすくなると言う利点があります。
まとめ
今回は定数について説明しました。定数とは同じ値を用いるのであれば、ひとつの塊にして変数にconstというキーワードで固定してあたかも変数のような振る舞いを見せるものです。そして、わかりやすい名前をつけておくことで修正漏れなどの不具合発生が起きる確率を下げるのに役立てています。
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